東京から冬の景色が届いた。
数日前に手紙を書いたところだったのに、彼女からの返事は間髪を容れず、私もまたすぐに返事を書きたくなる。文通ってこういう高揚感やワクワク感がないと続かない。私が言った言葉を私はすっかり忘れていたのに、彼女はちゃんと覚えてくれていて、10月末の決心はより揺るぎないものになった。

彼女が気になっているという京都の飲み屋さんは、私もGoogle Mapにピンをしていたお店で、この距離がなければ、「今晩空いてますか?」と誘いたかった。12月に入り、時間の流れはよりいっそう早く感じるのに、彼女からの手紙が届いて、早く来年になって欲しいと願う。毎回のことだけれど、おしゃべりに夢中で箸が進まない景色が今から想像できる。
「Sugar Candy」は葉書の絵のタイトル。