東京・高円寺のブックショップ&ギャラリー「タタ」で開催した月森文の個展「次の春には、」は、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、予定していた日程よりも早い終了となりました。日に日に自粛モードや危機感が強くなっていく中、足を運んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。また、行けずとも温かいお手紙やメッセージをたくさん頂いたことは、新しいインスピレーションへと繋がっていきました。想いを言葉にして伝えて下さったことに心から感謝しています。ありがとうございます。
連載中のコラムにも書きましたが、この窮屈な現実とは裏腹に、妄想と想像の4月を過ごしていました。
私にはタイミングの神様がついているとつくづく思います。タタでの展示では、ハシゴを上った先にあるギャラリーを月森文の部屋に見立て、世界を旅して生まれた詩や生まれる詩の途中を発表しました。その表現として、詩と古いものを掛け合わせることは、私の中でとても自然に生まれたことでした。そして、半年以上も前から決まっていた4月のコラムのテーマは「月森文の詩の世界と古いもの」。記事を書きながら、改めて展示のことを振り返る機会となりました。この2つのタイミングが重なり、誰かの言葉にハッとし、私にできることを形にしていきたいと思いました。

詩と古いもの。
長いあいだ、どちらも私のすぐ側にあったもの。
この度、[ POETIQUE ]を立ち上げました。これはPOEMとANTIQUEを足した造語で、月森文としてお届けする詩と古いものをベースとしながらも、その枠に捉われることなく「 詩 + ○○ 」としてさまざまなアーティストやお店、企業などとコラボレーションし、詩の可能性を広めていけたらと思っています。
POETIQUE 主宰 月森文