少し早めのおめでとうをもらった日。
南瓜のスープがお月様みたいで、うれしくなる。私たちのあいだにはいつも「月」がいるような、そんな感覚が出逢った頃からある。
帰って、オレンジ色の薔薇の花と一緒にもらったお手紙の封を開けた。便箋一枚にぎっしり書かれた彼女の小さくて美しい文字を何度も読み返しているうちに、じわじわと胸が熱くなった。

そこに書かれていたのは、Mr.ChildrenのHEROの歌詞の一節。
人生をフルコースで深く味わうための
幾つものスパイスが
誰もに用意されていて
時には苦かったり
渋く思うこともあるだろう
そして最後のデザートを笑って食べる
君の側に僕は居たい
スパイスなしでは、きっとつまらない人生。
苦しみや悲しみは旨味や深みになるのだから、そこからまた何かを学んで生きればいい。
ここでの2月はすっかり空白になってしまったけれど、なんでもノートに書いたことが現実にやってきて、充実している毎日。