いつか最後のデザートを笑って食べれるように

少し早めのおめでとうをもらった日。南瓜のスープがお月様みたいで、うれしくなる。私たちのあいだにはいつも「月」がいるような、そんな感覚が出逢った頃からある。 帰って、オレンジ色の薔薇の花と一緒にもらったお手紙の封を開けた。…

「サヨナラ」だけが人生だ

2月になった。ここ数日の慌ただしい気配を置いて、気持ちを落ち着かせたかった。オフィス街の中にあるいつもの喫茶店の土曜日の気配は特別だ。平日より気が緩んだマスターとカウンターに座って他愛もない話。同じビルの上の階に入ってい…